福音書 緒論

マタイ福音書

■著者
結論から言えば、著者は不明。イエスの言葉を直接聞いた書いたのではなく、マルコやQ資料、M資料を用いて、著者が編集したもの。昔は、徴税人マタイが、イエスから直接聞いた教えや自らの経験を著したと考えられていたが、現代の研究水準から見た場合、それはありえない。

■成立年代
一世紀末、特に、80年代後半と考えられる。

■成立場所
作品中に、ユダヤ教批判が多く見られること、また、異邦人の存在が強調されていることから、ユダヤ教世界と異邦人世界の接点となる地域、例えば、シリアが考えられる。

■構成
五つのブロックに分かれている。
序文:イスラエルの歴史
第一部:イエスはどんな人物か
第二部:イエスは何を教え、何をしたか
第三部:なぜメシアは苦しみを受けるのか
第四部:エルサレムでの最後の日々


コメント。
この程度でいいので、皆さん、すばやくアップしてください。
誰もアップしない場合、来週を最後に本当に消えますよ。

ルカ福音書

■著者
エイレナイオスによれば「パウロの同伴者ルカは、パウロの語ったことを福音書に書いた」といっている。パウロの同伴者に医者であるルカという人物はいるが、著者ではない。なので、著者は不明。続編として『使徒言行録』を執筆したとされる。この両方の著書を書いた人物を「ルカ」と呼ぶ。マルコ、Q資料から採用するが、福音書の半分以上が特殊資料。

■成立年代
70〜90年ぐらい。おそらく80年前後。

■成立場所
パウロの伝道圏内の一都市

■特徴
・神の救いの歴史を描出
・歴史叙述の特徴
・物語を「順序正しく」つなぎ、線的に展開させる

UPしておきました。